上げたり下げたり奪ったり 4 |
しばらく前に大杉漣さんという役者が亡くなりましたが、その際に北野武が発した言葉に私は唖然としました。「俺が生かして俺が殺したようなものだな」と発言したのです。舞台で食いつめた大杉氏がタケシに見いだされて映画デビューを果たし多くのファンを持つことになったのだそうですが、一人の俳優の死に対して、その人生を己が才覚によってコントロールしてきたとでも言わんばかりの、極めて傲慢な、日本人離れした自己顕示欲に、私は怒りさえ覚えたのです。その驕り高ぶりは、タケシに窮地をそのつど救われてきた私に対する感覚でもある筈です。そして今回、私はこれまで避けてきた【名指し】を決意したのです。
救ってくれたとはいえ、そもそも私を窮地に陥れたのは誰なのかとなればタケシのマッチポンプであった可能性が極めて高いわけです。私がされていることに「穢えじゃねぇか。出てきてから(つまりデビューしてから)叩けばいいだろ!」と共に憤ってくれていたタケシはもうそこには居ませんでした。9月30日放送の『TVタックルSP』でタケシの口から、独立騒動後にカネの無心や寄付や誘いの「メールが山ほど来たけど読まない」とか「たかり」などという言葉まで出てくるのを見ていると、いつもの下手くそな逃げ口上が相変わらずでしたが、私がタケシに手紙を出したのは独立騒動後ではなく平成25年(2013)のことですからね。それも諸々のことをはっきりさせるためでしたから。読んでないってあなた、私の部屋に侵入してまで書いているものを読みたがった連中が私から届いた手紙を読まないわけがないでしょうに。
トラブルは平成24年(2012)、私の味方をするわりには小馬鹿にすることが頻発したため静かに憤っていた私に、ある人が「タケシは在日ですよ」と密かに教えてくれたことに端を発します。いぶかる私にその人はタケシのブレーンがほとんど在日かそのシンパであることを次から次へと挙げていきました。それが事実であるなら、タケシの要請で私を助けた古い友人(純血日本人)に、韓国の若者が如何に礼儀正しいかという話をさせたり、韓国映画の招待券をくれたりしたことが思い出され、と同時に助ける割には嫌がらせをする、という私への複雑な感情もなるほど解る気がしたわけです。
タケシ在日説の真偽のほどは私に判りませんが、たしかに言えることはタケシが少なくとも在日ネットワークの影響下にある、もしくは、あった、という事実です(映画製作の資金あたりに答えがあるかも知れません)。ところがのちに反韓感情が日本人の大勢になっていくと、分が悪くなると寝返る習性が身に付いているタケシは『嫌韓のタケシ』に早変わりしたというわけで、キムタクと一緒にトヨタのCMに出たタケシが秀吉の役だったことに韓国人から「裏切者!」の罵声が飛んだのもうなずけるわけです。朝鮮征伐をした秀吉は朝鮮民族にとって許しがたい怨敵でしょうから。
まあ、それがなに人であろうが異常なほど長期にわたる盗聴という人権侵害を私は訴えているわけで、なに人だから許される許されないというわけではまったくありません。先日チャンネルを回していたら、これも坂上忍のたしかSPだったと思いますが、集団から嫌がらせを受けている真面目な夫婦みたいなのが出てきて困り果てているという内容が放送されていました。もしかして坂上忍氏がやる気になったのかと思ったのも束の間、嫌がらせをしているガラの悪い奴が最後に盗聴被害を訴えるという意味不明なコーナーでした。要するに「盗聴被害を訴えている連中こそ悪い奴ら」という印象操作を行ったわけです。まったくオチのない話で頭が一方通行の創価の匂いがプンプンしましたけど、やっぱり朝鮮フジはTBSと並ぶ朝鮮フジなのだということがオチだったようで。