ホルムズ海峡 有志連合 |
先日日本籍タンカーが攻撃を受けた。すると「日章旗を掲げていなかったようだから我が国への攻撃というわけではない」と寝言をほざいて勝手に胸を撫でおろした与党の重鎮がいたようだが、メディアはなぜこの重鎮の名前を明かさないのか。重大発言の主はこう言ったのだ。「私の娘が往来で強姦されたが、娘は私の娘だと名乗ったわけではないので、我が家の名誉とは無関係である」と。軽薄な危機管理のうえに、何もせずにいいように自らを慰める誇りなき危機感欠如。それがこの国の政治だった。
緊迫しているイラン情勢に関し、トランプ米大統領がホルムズ海峡を航行するそれぞれの国の船舶はそれぞれの国で警備・防衛すべきであるとの見解を示し、有志連合の結成を進めているという。それぞれの国の船舶をそれぞれの国で護るのは当然といえばあまりに当然で、さて憲法改正の発議すら出来ずにもたもたしていた日本にはいよいよ本当の正念場が迫っているようだ。
自分の国を自分で守ると言えば右翼だ反動だと騒ぎ、国民にとって危険な外国人を入国させるな送還せよと言えば差別だレイシズムだと騒ぎ、南北朝鮮人は同胞ではないと言えば人権無視だヘイトスピーチだと騒ぎ、原子力なくして将来はないと言えば危険だ人命軽視だと事あるごとに騒いできた連中は、ホルムズ海峡でもまた困ったときだけのアメリカ頼りで、ハイかしこまりましたとアメリカ軍人が命を懸けて戦ってくれるとでも思っているのだろうか。
そうでないならば彼らは、これから一切の石油と石油製品を利用せずにさぞかし原始時代の生活にもどる準備でも始めていることだろう。と思いきや、今まさに選挙期間中、相も変わらぬ机上の空理空論に明け暮れる長い舌だけはお持ちのようで、それをまた支持する連中がいるというのだからこの国はもう何をかいわんや。ホンモノを一発撃ち込まれるまでわからないのだろうな。いや、どこかに撃ち込まれて何万人が死んだところで他人事のように過ぎていかれるものと思い込んでいるのだろう。憲法守って国滅ぶ。私にはその思考回路が怖ろしいのだ。