同盟国への対応とは |
1/3、新年早々アメリカがベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領夫婦の身柄を拘束した。電光石火の逮捕劇である。それもマドゥロ政権と親密な中共の訪問団が訪れた数時間後だというから驚きだ。マドゥロ夫婦は速攻でニューヨークに移送され翌日には起訴されるという段取りの良さである。そのうえアメリカの兵士には1人の犠牲もない。
CIAとデルタフォースが実行した今回の攻撃に関して世界中で賛否両論が沸き上がっている。ベネズエラの主権を侵害したと中共・ロシア、両国に影響された勢力と、法理論を主とした勢力がトランプ政権を激しく批判し、北朝鮮は2017年に噂された「金正恩斬首作戦」を思い出したのか早速弾道ミサイルを放って見せた。中共はベネズエラ産の石油の80%以上を輸入していたわけで、ベネズエラが反米左翼政権になってアメリカ資本を追い出して以降、今日までにベネズエラに投資していた600億ドル(9兆46億円)を失ったというわけである。
トランプ大統領は「アメリカの裏庭(中南米)で敵対国が影響力を行使することは許さない」と発言。続けてグリーンランドの領有発言で、「(中共・ロシアを念頭に)敵対勢力を自国に近づけさせない為だ」と言ってのけた。もちろん天然資源も目的のひとつだろう。その上で「習主席とはいい関係だ」とも付け加えている。巧みである。
これらのトランプ発言をいちいち批判する日本人がいる。そのひとつに「高市総理は中国には言えてアメリカに言えないのはダブルスタンダードじゃないか」というものがあるが、そんなもの相手にして考える必要はない。高市総理もべつに対応に困ってなどいないはずだ。トランプ大統領の言動行動がどうであろうが、同盟国がすることと敵性国家がすることに、世界に向けて同じ対応を出来るわけがないからだ。中共でもロシアでも仲良くするに越したことはない。互いに必要としている部分も多々あるだろう。だが、同盟国と敵対国、関係はそれ以上でもそれ以下でもないからである。
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